

住宅ローンの賢い組み方
住宅ローンを賢く組むには、将来設計とリスク管理が重要です。最近登場した「50年ローン」を含め、住宅ローンの賢い組み方を実践しましょう。
1. 返済計画を明確にする
・ライフプランの作成
結婚、出産、子供の進学、退職など、将来発生するライフイベントを考慮して、収入と支出の変化を予測しておきましょう。
・返済シミュレーション
金融機関のシミュレーションを活用し、様々な返済プランを比較検討します。
・無理のない返済額
月々の返済額は家賃に代わる毎月の固定費となります。返済する人の収入の25%以内に抑えるのが理想的です。
2. 金利タイプを選択する
・変動金利
金利が低く抑えられますが、将来の金利上昇リスクがあります。
・固定金利
金利は高めですが、返済額が安定します。
・固定金利期間選択型
一定期間は固定金利で、その後、変動金利となるタイプです。
3. 繰り上げ返済を検討する
繰り上げ返済には主に2つのタイプがあります。
・期間短縮型
返済期間を短縮し利息負担を軽くします。ただ、繰り上げ返済額が少ないと効果が薄くなるデメリットもあります。
・返済額軽減型
返済期間はそのままで毎月の返済額を減らす方法で、家計の負担を減らします。ただ、期間短縮型に比べると支払利息分の大幅な軽減には効果が少ないと言えるかもしれません。
4. 住宅ローン控除を最大限に活用
住宅ローン控除を利用することで、所得税や住民税を軽減できます。「住宅ローン控除」でネット検索し、国土交通省や国税庁などのホームページをご覧ください。
5. 50年ローンの活用
50年ローンには月々の返済額を抑えられるメリットがありますが、総返済額が増加し、会社員であれば定年退職後も返済が続く可能性があります。
50年ローンを組むにあたっては、長期的な返済計画とリスク管理が不可欠です。
6. 専門家にも相談してみる
ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談することで、自分に合った住宅ローンの組み方を見つけられるでしょう。住宅の取得にあたっては、土地代、建設費、外構工事費など「実費」以外にも考慮しておかなければならないことがあります。
登記にかかる費用、不動産売買契約書や住宅ローン契約書に貼付する印紙代、固定資産税など、住宅購入時の諸費用も考慮に入れておきましょう。
長い住宅ローンの支払い期間の間に、ローン債務者が亡くなったり高度障害状態になった場合に、保険会社が債務残高相当の保険金を金融機関に支払う団体信用生命保険もあります。加入を検討してみましょう。
これらのポイントを踏まえ、慎重に検討することで、賢い住宅ローンを組むことが可能です。